
かれこれ15年ぐらいの話である。
当時、近々のお金が無くて、週払いしてくれるバイトを求人誌から探していた。そしたら、「倉庫仕分け」のアルバイトというのが目についた。会社は聞いたことが無い会社名。
高校の時、お菓子の卸の倉庫仕分けバイトをしたことがあり、それほど大変でも無かったと記録しているので、連絡してみることにした。
電話で連絡したら、すぐに面接ということになり、求人誌に記載されてる住所に行くことなる。
採用面接
雑居ビルの一室。倉庫的なものは辺りに無かったので、すこし嫌な予感。そして、部屋の扉には、2つの社名が並んで記載されていた。。。
『これは、どっかに派遣される系だな・・・』
まぁ、金も無いし、面接の予約をしといてバックレるのも何なので、入ってみることにした。
とても狭い雑居ビルの一室。入ってすぐに打ち合わせ用であろう机と6つの席。その部屋と、もう一つの部屋があるだけだった。
私は打ち合わせ用の席に座りしばらく待っていると、時間を開けて10~20代の男性が4人やって来て、席についた。
時間になったので、とアルバイトの採用面接が始まるのだが、面接というより仕事の説明みたいな感じで、一人ひとりに質問されることはなかった。
仕事内容も、「倉庫での簡単な仕分け作業です」「用意していただくものは軍手のみ、作業着のTシャツは支給します」っといった感じで終わり、質問タイムになった。
だが、私の他に誰も質問・疑問は無いようだ。
『いやいやいや、何の仕分けか分からないじゃん。もしかしたら、凄い重いもの運ぶかもしれないじゃん。巷で噂の宅配便の仕分けかもしれないじゃん』っと思ったので、
「具体的には何の仕分けをするのですか?」と聞いてみた。
すると、「いろいろな普通の商品ですよ。簡単な作業です。」っと。
『普通の商品ってなんだよっ』っと思ったのだが、これ以上突っ込む勇気がなかった。。。
そして早々に「働くか、働かないか。」の確認となった。
私の席と反対の人から順々に聞いていくのだが、皆「はい、働きます!」と即答!!
すぐに私の番になった。さすがに即答できずに「少し考えます。」と保留することにした。
後々考えると、私以外の人はサクラだったのだろう。結局、背に腹は代えられないので働くことにしたが、職場で面接に来た人に会うことは無かった。。
つづく
「バイト面接のサクラ」についての考察
人は周囲の意見に流されやすいというのは、「社会的証明」という原理ですが、わざわざバイト1人にサクラ4人も雇うというのは合理的なのだろうか、と思いました。
後日、給与を取りに行った会社は面接した会社とは、場所も名前も別だったので、面接した会社はバイトを確保することが仕事であったと思います。
新卒採用だと1人あたり数十万~数百万かかるらしいが、離職率の高いバイトなので1人あたり数万円ぐらいだと思います。
1人のバイトを確保してバイト先に送ると、*万円がもらえるという感じでしょう。
そうすると、サクラに1回1,000円、4人で4,000円ぐらいなので割に合うのかなぁ、っと思った。
まぁ、その人達がサクラであったかは今となっては分からないのだけど、そういうビジネスもあるんだと。